野獣な執事とワンコお嬢様
着替えは自分でやるそうだ。



琴音のシーツを洗濯するため、洗濯室に置いといた。



もうメイドに任せる。



次にキッチンに行き、琴音の朝食の準備のついでに、龍蔵さんのも用意する。



タマキさんが起きてきたことなんてないからな。



「青柳くん、味見してくれる?」

「朝から茶碗蒸しですか、ご苦労傷み入ります」

「龍蔵様がね、食べたいって言うから。熱いよ~」

「ん、すばらしくおいしいです」

「よかった。って、熱くないの…?」



熱い茶碗蒸しを飲み物のように流し込んだ。



そろそろ、琴音が起きてくる。



「おはようございます、お嬢様」



メイドの声で、食事を運ぶ。



イスを引き、座った琴音はやっぱり眠そうだ。



「朝からこんなに食べられ…る…」

「お嬢様が食べられる量を調節しておりますので」

「うん…」



朝から琴音にこの量は拷問だ。



でも食わないから食わせなきゃ体が心配。



「おはよ~」

「おはようございます、龍蔵様」



この家の主たちが揃った。



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