野獣な執事とワンコお嬢様
珍しく、タマキさんが起きてきて、龍蔵さんの給仕をしてる…。



「早起きですね」

「いや、寝てねぇから」

「えっ!?」

「女が会いてぇってうるせぇから行って来たんだよ。さっき帰ってきた」

「彼女…ですか?」

「まぁ、そんなとこ。たまには息抜きしねぇと、龍蔵の世話なんてつとまらん」



彼女いたのか…。



まぁ、確かに見た目はワイルドでカッコイイ。



さすが自由執事、タマキさん…。



「青柳、今日、夜に会議すんぞ」

「かしこまりました」



月に1度、執事会議を開く。



改善点や、反省をする場。



前回は気楽にやった。



今回もそんな感じだろう。



そんな会話を、琴音が静かに聞いていた。



「青柳は…か、彼女いないの?」

「いたらどうします?」

「いるの!?」

「どうでしょう。わたくしも年頃の男ですからね」

「クラスのコにメスブタとか言ってるのに!?」

「はははっ、なんのことです?」



せいぜい、焦ればいい。



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