野獣な執事とワンコお嬢様
ぎこちない態度のまま、夕飯を食べてお風呂に入った。



部屋に戻ると、本当にマンガ本が大量にあって。



中身はあたしが想像していたピュアな恋愛をぶちこわしてくれた。



つ、付き合うって…こういうことしちゃうのか…。



裸でベッドで絡み合わなきゃダメなのか…。



うん、あたしにはムリだ。



「失礼します、お嬢様」

「男って、よくわからなくなった」

「勉強熱心ですね」

「青柳は誰かとこういう…え、エッチなことしたことあるの?」

「ないと言ったらウソになりますね」

「じゃあ好きな人がいたの!?」

「欲求を満たすだけなら、好きじゃなくてもできますから」

「ふ、ふしだらっ!!」

「人間とは、そんなものです。欲に忠実に従えば、理性なんてなくなるんじゃないでしょうか?」

「そういうもの?」

「それとも、お嬢様が満たしていただけるんですか?わたくしの欲求を」

「なっ!?ね、寝るから出てって!!」

「では、ゆっくりおやすみください」



ヒョウがわからないです…。



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