野獣な執事とワンコお嬢様
家に帰っても、ヒョウはまだ帰ってきてなくて。



体調は大丈夫かな…。



考えだしたら、ひたすら心配になった。



タマキさんが出してくれたご飯もあまりたべられなくて。



お風呂にも入らず、ヒョウが帰るのを待った。



玄関が開き、やっと帰ってきたのが0時過ぎ。



肩に寄りかかってるお兄ちゃん。



スーツを着て、髪を後ろに流したヒョウが…カッコイイ…。



「お、おかえり…」

「寝てらっしゃらなかったのですか?」

「お、オムライスっ!!おいしかったよって…言いたかったから…」

「そんなこと、明日でもよかったのに。タマキさん、龍蔵様をお願いします」



お兄ちゃんを受け取ったタマキさんが、二階にあがって行った。



顔色、あんまりよくないのかも…。



「疲れた?」

「いえ、大丈夫です」

「あのねっ、あの…」

「お嬢様…」

「なに!?」

「お風呂、まだのようですね。さぁ、お部屋へ」



なんだか強引っ!!



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