野獣な執事とワンコお嬢様
まさか寝ぼけてる…?



どうしたらいいの?



「お部屋で…寝よ?」

「俺に指図すんじゃねぇよ、琴音の…くせ…に?はっ!!何してるんですか?お嬢様」

「えぇぇぇっ!?」

「抱きつかれたって、なにも出ませんよ?さぁ、髪を乾かしましょう」



完全に寝ぼけてたんじゃん…。



しかもあたしが抱きついたって…。



いやいや、今はそれどころじゃない。



「青柳」

「はい?」

「髪は自分で乾かすから、青柳は自分のことをして」

「仕事ですので」

「休むのも仕事!!今日はもう布団に入って寝る!!主人命令だよ」

「全く聞こえませんでした。さぁ、お座りください」

「もぅ~…、お部屋行くよ!!」

「お嬢様っ!?」



ヒョウの腕をひっぱり、部屋まで連れてきた。



中を見るのは初めてで、タマキさんの言った通り、本当に生活感のない部屋。



テレビもないしソファーもない。



唯一はパソコンが机に置かれてるだけだ…。



だけど…ヒョウの匂いがする…。



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