野獣な執事とワンコお嬢様
キレイに布団が敷かれたベッドにヒョウを座らせた。



「疲れた顔してる!!」

「そんなことございませんよ?」

「お願いだから…ちゃんと休んでよ…。って、あたしが言えたことじゃないんだけど…」

「わかりました。本日は先に休ませていただきますね。着替えて参ります」

「うん!!」



バスルームに行き、着替えて出てきたヒョウのラフすぎる姿…。



Tシャツにスエット!!



レアすぎて写メ撮りたいくらい!!



「お布団に入って!!」

「はい」

「ちなみに、明日もお休みだから」

「ムリです」

「主人命令だもん。青柳は執事でしょ?1日くらい、青柳がいなくてもちゃんとできるよ」

「仕方ないですね…。明日は休みます」

「うん」

「お嬢様?」

「なぁに?」

「いつまで部屋にいるおつもりですか?前にも申したでしょう?男の部屋に入るなと」

「も、戻るよっ。おやすみっ!!」

「ははっ!!おやすみなさいませ、お嬢様」



ヒョウの部屋から飛び出し、ドアを閉めた。



生まれて初めて、先輩には感じないドキドキに支配され、まともに眠れなかった夜になった。



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