野獣な執事とワンコお嬢様
【ヒョウ】



琴音に、ムリヤリ休みだと言われ、気が抜けたらしい。



体の熱さで目覚めると、喉がカラカラで。



水分を求め、キッチンへ。



「青柳くん…?」

「申し訳ありません、お水を…」

「どうしたの!?熱あるんじゃない!?」

「ははっ…。今日はお休みなので…」



シェフから水をもらい、とりあえず水分補給。



昔も体験したことがある、この感じ…。



教授の研究に関わった時、寝ずに1週間、頭をフル回転させた。



その後、疲れすぎて倒れたことがある。



しばらく熱が下がらなくて、変な病気を疑ったけど…。



きっと、原因は疲れ。



「すみません、寝ます…」

「食欲ある?」

「まったく」

「一応お昼には声かけてみるね」

「ありがとうございます」



作り物の笑顔も、ちゃんと笑えてるのかわからない…。



ペットボトルの水と一緒に部屋に戻って、ベッドに倒れ込んだ。



体が鉛のように重い…。



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