初恋はドSの先輩㊤
「見せつけてくれんじゃん。」
「でもさぁ~、その子俺らの獲物なわけよ。お前が誰かはしんねぇけど、その子はおいて行ってもらうぜ?」
不良たちがもうすぐそこまで来ていた。
彼は、立っているまま・・・。
・・・やっぱり、あたしが重いんだ。だから走れないんだ!降りなくちゃ!!
あたしは体をひねってみる。
「おい、動いてんじゃねぇよ。お前これ以上動いたらおいていくぞ」
「・・・でも、あたしが重いから走れないんじゃ―――」
「ヘーキだって言ってんだろ。ちょっとだまっとけ」
「・・・・!?」
あたしを抱いている手に力が入ったとき、沈みかけの夕日に照らされて彼の顔がはっきりと見えた。
キレイに整っている顔立ち。豹のような切れ目。漆黒の髪。
服の上からでもわかる固くしなやかな筋肉のついた体。
おまけにこの力・・・。
きっと、パーフェクト。