初恋はドSの先輩㊤
~沙希side~





「はぁ、はぁ」

「も、もういいです!」


あの小道は抜けたのに・・・

「追ってきたらどうすんだよ」

どうして・・・?初対面なのに・・・。

小道を抜けて、もうずいぶん経つ。
とうに不良が追いかけてくる気配もない。





「もう大丈夫です!」

男の人は、あたしを見下ろす。




ここ、もう結構な大通りだよぉ・・・。
人もいるし。
いくらなんでもこの体制で走り続けるのは・・・。


「不良は?」


「へ?あ、あぁ、もう見えません」
「・・・そうか」

やっと速度が落ちた。
間もなくあたしを静かにおろしてくれた。

よかった~・・・。
やっと降りれた・・・。
ずっと“お姫様抱っこ”状態で走るのはもうごめんだ・・・。
恥ずかしくてままならないし!!





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