家元の寵愛≪壱≫
「も、もしかして………見たんですか?////」
「フッ…………あぁ、バッチリな」
「えっと、あれには色々と訳がありまして……」
「ん?……訳?…………どんな?」
慌てる彼女をじっと見つめながら
俺は彼女を追いつめるように不敵に微笑む。
「じっ…………実は…………」
「ん?」
「サイズが………合わなくなったので、お義母様と買いに行ったんですが、買って頂いたモノは全てお義母様の好みで……」
―――――――なるほどな。
母さんの考えそうな事だ。
って、待てよ?
サイズが合わないって??
「サイズが………合わないのか?」
「……………はい////////」
ゆのは更に顔を赤く染め上げた。
おいおいおいおい!!
今まででも充分豊かな胸だったぞ?
それが…………更に?!
「ちょっ////はっ、隼斗さん?////変な想像してませんよね?////」
「フッ、変なって、どんな?」
「えっ?!////あっ、ヤダッ////」
ゆのは自分で言って、墓穴を掘っている。
みるみるうちに耳まで真っ赤に。