家元の寵愛≪壱≫
ボソッと呟いた彼は苦笑した。
すると、玲のお兄さんを始め、
隼斗さんの友人が数名、腕まくりをしながら席を立つ。
それを見ていた玲は皇くんに耳打ちし、
苦笑しながら皇くんも席を立った。
えっ、えっ、えっ??
ちょっと、一体、どうなってるの?
私1人慌てふためいている会場で
男性陣は闘志を燃やし始めている。
ビニールシートの上に施された丸太早切り会場。
玲のお兄さん、友人2人、そして皇くん。
一列に並んだ所に、
「俺もやる!!」
「「「おぉぉおお~~ッ!!」」」
隼斗さんの一言に会場内から喝采が。
「隼斗さん?」
「……渡せるかってのッ!!」
「ッ?!/////」
ジャケットを脱いで彼らの元へ行ってしまった。
彼の一言に頬が緩む。
これって、私の唇を奪わせない為だもんね。
そう思うだけで幸せ気分になってしまう私。
だけど……――……。