家元の寵愛≪壱≫
「ルールは至ってシンプルです!目の前の食材から4つ選び、それをミキサーに掛けます。そして、出来上がったモノに目の前に置かれているナプキンで隠された液体を混ぜて頂き、それを新郎に飲み干して頂くといったモノです」
え?………液体って??
それぞれの目の前にナプキンで隠された器らしき物がある。
中身が分からないだけに味は未知数。
――――本当に大丈夫かしら?
私の不安を余所に、
「それでは、参ります!制限時間は3分間。愛情のこもった絶品ジュースをお作り頂きましょう♪」
私はゴクリと生唾を飲み込んだ。
会場内はシーンと静まり返り、ステージ上に視線が注がれる。
「位置について………ヨーイ、ピーッ!!」
静乃さんの笛の合図で一斉に食材を手にする参加者。
私も夢中で手に取った。
隣りのお義母様に視線を向けると、
鮮やかな包丁さばきでメロンをカットしている。
あっ!!
メロンは隼斗さんの好物!!
思わず、私もそれを手にして切り始めた。
そして、レモン、リンゴ、人参と
ミックスジュースには無難なアイテムをチョイスして
一先ず、時間内に終わらせる為ミキサーに掛けた。
そして、