家元の寵愛≪壱≫


残るは私のジュースのみ。

見るからに怪しい雰囲気がプンプンする。


ドロッとした液体はベージュ色をして

所々に食材の破片が姿を見せている。


自分が作ったものだけど、自信が無い。

あれだけドロドロした怪しげな液体を口にするだなんて………。


それを飲まなければならない彼。

余興とは言え、申し訳なさで涙が滲んで来る。


「では、参りましょう!」


静乃さんの合図に応えるように

隼斗さんは私をじっと見据えたまま、それを口にした。


一口飲み、二口飲み、三口飲み。

えっ?………そんなに飲んだら……。


会場中が見守る中、彼は平然とそれを飲み干した。

しかも、飲み終えた彼は不敵な笑みを浮かべ


「さっきまでは罰ゲームだと思ってたけど、さすがゆの!これはイケる味だった!」

「えっ?」

「静乃さんもヤるな?!」


またしてもしたり顔の静乃さん。

私には全然分からないんだけど?


おしぼりで手を拭いて席へ戻ると、


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