切恋
「おっ…おいっ!
待てよゆずっ!」
走って出てきた私の後を追って悠維も走ってきた。
「……。」
もちろん私は悠維の言葉なんて無視。
「なに拗ねてんだよ!」
デリカシーのない男って悠維みたいなやつだ…
「なに?
おちびさん!」
私だって言い返してやるんだから…!
「ち、ちび!?
お前がでかいだけだろ!」
確かに身長低いとは言えないけど男の中だったら確実悠維ちびだし…。
「あっそ!」
「あっそってなんだよ!
ほんとかわいくねぇ…」
悠維は呆れ顔で私にそう言う…
「…知ってる…。
彼女いるからって調子乗るな!
私もすぐに彼氏くらい作ってやるんだからっ!」