年下の彼氏
「ならデートしよ!」


また空くんらしい無邪気な笑顔をするから私の心臓はバクバクしすぎている。
空くんってカッコイイ時もあるけど、可愛いよね。


「うん!どこに行く?」


空くんは私の質問に「うーん。」と首を傾げた。
その表情が凄く可愛いんだよ?


「・・・んー。あ!映画!映画見る?」

「そうだね。映画見に行こっか。」


そう言うと空くんは嬉しそうな表情を浮かべた。
その表情も大好き。


「なら愛奈、あの公園で待ち合わせ!」


空くんが指差したのは、私の家から近い公園だった。
前のデートの時もあの公園で待ち合わせをした。


「うん!1時ぐらいで良いかな?」

「うん。じゃあ、また明日!」



空くんは笑顔で手を振ると自分の家の方向へと歩き出した。
空くんはいつも帰る時には私を家まで送ってくれる。
そんな空くんの律儀なところも大好きだ。

夜になり夕飯も食べ終わり自分の部屋でゴロゴロしてた。
そして、ふと目に入った壁に掛けてあるカレンダー。

日曜のデートが楽しみだな。
あと2日で日曜だ。
早く日曜にならないかな。

そんな事を思いながら、お風呂も済ませ気づけば眠りについていた。

~~♪

枕の横の目覚まし時計が大きなメロディを鳴らす。



『愛奈ー、いつまで寝てるの!遅刻するわよ!』


1階から聞こえたお母さんの大きな声に私は飛び起きた。
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