Dearest
「早速今日のおやつに出そうかな。でも5等分って難しいな…」



アキは悩みながらメロンに包丁を刺した。




「たでーま」



そこに小学校からアシュリーが帰ってきた。


アシュリーは甘い匂いに誘われるかのようにキッチンへとやって来た。




「何の匂いだ?めちゃくちゃいい匂いするけど」

「おかえり、アシュリー。近所の奥さんにメロン頂いたの。おやつに出すからね」



アキがニッコリと笑うとアシュリーは険しい顔をしていた。




「ん?何。アシュリー、メロン嫌いだっけ?」


「ちげぇよ。嬉しいけどさ、4等分でいいのか?ウチは5人家族だぞ」


「だって5等分って難しいじゃない。どうしよっか…」



アキとアシュリーが悩みんでいると、バタバタとレオンが帰ってきた。




「アキ、ただいまぁ♪いってきまーす」

「レオン!?どこ行くの?」

「今日サッカークラブの日じゃん」

「あぁ、そうだったね。気をつけていってらっしゃい」

「はーい!」




レオンはサッカーボールとスパイクを持つと、元気よく家から飛び出して行った。
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