Dearest
「母さん弾いて下さい。僕が歌います」


「ダメです、サミュエル。歌うのは私です」


「ラヴはセンスないからダメだ。僕はプロなんだぞ」



口喧嘩をするラヴとサミュエル。



「あー!うるせぇな!!サミュエルはドラム持ってきて叩けばいいだろ!ラヴも歌うなら、ちゃんとした歌詞を歌え!!わかったな!?」



アシュリーに怒鳴られ、渋々ドラムを取りに行くサミュエル。




「何、何?楽しい事!?俺も混ぜて♪」

「バカまで来やがった。面倒くせぇな。レオンは横で踊ってろ」



アシュリーの言葉に素直に頷くレオン。



そこにドラムを引き吊りながら戻ってきたサミュエルは、アシュリーにベースを渡す。




「あ?何だよ」

「アシュリーはこれ弾け」

「弾けるか!やった事ねぇよ」

「適当でいいから」



納得いかない顔でアシュリーはサミュエルからベースを受け取る。




こうしてエンドロール楽団の演奏が始まった。
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