Dearest
「あなた達はそんな事を悩んでいたのですか?」



ラヴはため息をつきながら話す。




「あなた達を養子だと思った事はありません。本当の息子だと思っていたのは私だけだったんですね」



ラヴが悲しそうにそう言うと、子ども達はラヴを見つめる。


そんな子ども達を見たアキは微笑みながら話し始めた。



「誰が何と言おうと、あなた達はあたしとラヴの息子よ。養子なんかじゃないわ。…気付いて?あたしとラヴの気持ちに」



アキの言葉に子ども達は頷いた。




「私の事はパパと呼んで下さって構いません。さん、はい」

「……………」



誰もパパと呼ばない事にへこむラヴ。


そんなラヴをほったらかしてレオンが話し出す。




「アシュリーね、女の子達にラヴは美形だけどアキは普通って言ってたよ」

「クソレオンが!チクるなよ!!」

「そこは嘘でも超べっぴんさんだって言いなさいよ!」



アキはアシュリーの頭を叩いた。




「いってぇな!俺は嘘はつかん」

「アキはべっぴんさんですよ、アシュリー」




5人はリビングで騒ぎながらも微笑んでいた。
< 331 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop