Dearest
「アキ、この問題全部間違えてますよ」



お茶を運んできたアキに、ラヴはテキストをひらひらと掲げた。




「えっ!やだ!!…あたし英語はどうも苦手で」

「大丈夫です。わかりやすく教えますから」



アキとラヴは2時間ほど勉強会を行った。





「はぁ〜…疲れた」



アキはシャーペンを机に投げると、伸びをしながらベッドに体を倒した。



「今日はこのくらいにしましょうか。勉強は1日に長くやるものではありませんし」

「うん。ありがとうね、ラヴ」



アキはそう言うとテレビをつけた。



テレビには、ラヴが出演するドラマが放送されていた。



「わぁ…ラヴだぁ。すごーい」

「何か恥ずかしいですね」



ラヴがテレビに映っている事に感動するアキとは違い、ラヴは照れていた。



ラブストーリーのそのドラマは、偶然街で出会った2人が、色んな壁を乗り越え結ばれるという短編のドラマ。


アキはいつの間にか自分とラヴに置き換えて見ていた。



「…アキ、番組変えませんか?」

「やだっ!!見るの」



何やらラヴは柄にもなくオロオロし始めた。


そんなラヴを不審に思いながら、アキはもう一度テレビに視線を戻す。



すると、アキの目にはある場面が映った。




「…キス…シーンもあるんだ…」



テレビには、何度もキスをするラヴと相手役の女優が映っていた。
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