Fragile~思い出に変わるまで〜
そうか……


二人が会ってたとこを見ちゃったから、心配して連絡くれたんだな……と美咲に感謝した。


「そういえば……

二人でお店で話したあと、遅くなったからタクシーで送ったって言ってた
そのときに美咲が見かけたんだね?きっと」


健が全部話してくれてるってことを美咲に伝えれば、安心してくれると思ってた。


だから笑顔でそう言ったのに……


美咲は余計に悲しい顔をして私を見た。


「健がどこまで……さとみに話してるのかわかんないけど……」


そう言って目を伏せる。

しばらくの沈黙のあと、思い切ったように顔をあげた美咲は、私を気遣うように言った。


「あのね?さとみ……

気をしっかり持って聞いてね?」


私は……少し怖かったけれど、美咲の話をちゃんと聞こうと覚悟した。


うん、と美咲の目を見て頷く。


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