Fragile~思い出に変わるまで〜
急にさとみが吹き出しながら可笑しそうにクスクス笑うから、間違った名字を呼んでしまったのかとドキリとした。


「えっ!?俺、なんか変なこと言った?」


動揺しながら慌ててそう言うと、首を横に振ってその意味を口にする。


「ごめんごめん!

石田さんなんて初めて呼ばれたって思ったら可笑しくなっちゃって

さとみでいいよ?
た・け・る」


彼女が昔と変わらない話し方で俺の名前を呼んでくれただけなのに、さとみへの思いが溢れだしそうになる。


抱き締めたい衝動にかられながら、それは叶わないものなんだと自分を抑えて、普通なふりをして答えた。


「ありがとう、さとみ

4年ぶり?……だよな?

全然変わんないな……

っていうか、前よりふっくらしたせいか若返ったみたいだな?」


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