Fragile~思い出に変わるまで〜
「部長が……離婚したって、知った時

俺……どうしても許せなくて……しばらく部長と口聞かなかったり、顔合わせないようにしてたの……覚えてますか?」


当然覚えてる。自業自得だとわかってはいたけれど、桜井に背を向けられてずいぶんこたえた。


「ああ……覚えてるよ

あの時はお前がさとみを気に入ってたから、俺のこと怒ってるんだろうなって思ってた

でも何度も忠告されてたし、お前が怒るのも無理ないな……って」


「でも俺しばらくして普通に接するようになりましたよね?

何でだと思います?」


桜井の質問は、あの時俺自身も何でなのか疑問に思っていたことだった。


「いや……俺もそれは不思議に思ってた……」


桜井は、そうでしょうね?わかるはずないです……と呟くように言った後、一瞬伏せた目を強い眼差しで俺に向けた。


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