Fragile~思い出に変わるまで〜
俺は桜井が話す事実に……ただ黙って聞くことしかできないでいた。


「さとみさん自身はその時だいぶふっくらして、元気そうだったんで安心したんですけど……

その時は別れたことも知らなかったんで

じゃあなんで部長の様子がおかしいのか疑問に思ってさとみさんに聞いてみたんです

今思うと別れたことを俺に悟られないように、必死で部長を庇ってたんですね?

でも様子は聞きたかったのか、心配してましたよ……部長のこと」


そうか……


俺が荒んだ生活をしていることを、さとみは桜井から聞いて知っていたんだ。


そしてそのあと……あやに手紙と鍵を託したのか……


桜井の話を聞きながら、俺はいろんなピースがパズルにはめ込まれていく感覚になった。


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