彼女のattitude ~学園・非公認的恋愛~
『私は、園田史生に対して、個人的なモーションを一切起こさないことを誓います』

なんで、この瞬間ひらめいたの。
そして、なんでこの瞬間までひらめかなかったの。

園田……史、生。
シ。
キ。

名前のカラクリに気づいて、頭の中が真っ白になった。

まさか、そんなことって。

事実をつきつけられても、繋がらない。
園田史生っていう、知らない男子。
わたしの知っている、シキ。
それは、同一人物なんだって。

朝礼前の予鈴が聞こえた。
ぼんやりした意識に、辛うじて届いたという感じだったけれど。
それを合図にか、入り口ふさいでいた生徒がドアを開ける。
ドアの外にいたのは、見慣れた顔のクラスメイトたちだった。
そのうちのひとりは――。

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