ブラック王子に狙われて②
俺らの揉めてる様子を窺おうと
俺らの周りに人が集まって来た。
だって、小声で……
『あの2人、別れるんじゃない?』
って、耳に届いてんだっつーの!!
誰が別れるって?!
勝手に決めつけんなッ!!
俺は絢と別れる気はサラサラねぇっつーの!!
俺は王子スマイルで軽く手を振り、
「絢、俺んちに行くぞ」
「………うん」
何だか気まずさを残したまま、
繋いだままの手を更に強く握りしめ、
俺は絢と共に自宅へと歩き出した。
母親は外出中らしく、
ダイニングテーブルに1枚のメモが。
「絢、オレンジジュースでいいか?」
「うん」
俺はペットボトルを手にして、
絢と共に自室がある2階へと。
そして………。