ブラック王子に狙われて②


「で、アイツは絢の何?」

「えっ?………」



目を見開き、俺を見て硬直した。

完全にアウトだな。


俺は最近、封印していた『悪魔魂』に

完全に火がついてしまったようだ。



「3秒、待ってやる」

「えっ?!」



動揺し始める絢を見ながらニヤリと口角を上げ、



「い―――――――ち」

「えっ…あっ……あのっ…」

「に―――――――い」

「えっと…あの……あのねッ…」

「さ――――――「告白されたの!!」

「……へ?」

「だから、初めて私に告白した人。で、断っても断っても何度も告白して来る人」

「………」

「それから、私をお嫁さんにするって聞かなくて、今日も告白して来た人」

「ッ!!……お嫁さんって……プロポーズ?!」

「………うん」



絢は、はぁ~と大きなため息をついた。


< 12 / 288 >

この作品をシェア

pagetop