ブラック王子に狙われて②
「で、アイツは絢の何?」
「えっ?………」
目を見開き、俺を見て硬直した。
完全にアウトだな。
俺は最近、封印していた『悪魔魂』に
完全に火がついてしまったようだ。
「3秒、待ってやる」
「えっ?!」
動揺し始める絢を見ながらニヤリと口角を上げ、
「い―――――――ち」
「えっ…あっ……あのっ…」
「に―――――――い」
「えっと…あの……あのねッ…」
「さ――――――「告白されたの!!」
「……へ?」
「だから、初めて私に告白した人。で、断っても断っても何度も告白して来る人」
「………」
「それから、私をお嫁さんにするって聞かなくて、今日も告白して来た人」
「ッ!!……お嫁さんって……プロポーズ?!」
「………うん」
絢は、はぁ~と大きなため息をついた。