Hurly-Burly3 【完】

それにしたって何故あたしに興味を持つ。

そこらへんの死体だと思ってくれればいいものを。

向こうの4人だって猫だと勘違いしてたんだぞ。

「この学校の生徒なら知ってんだろ?

黒宮千治探してんだけど、今日は来て

ねぇのかどうなのか?」

針のように突き刺さる視線に俯いた。

知ってるとも知ってないとも言えない気がした。

来てても言っちゃいけない。

帰っても帰りましたなんて言えない。

「何だ、あんた頭良さそうだからそういうやつら

のことも知らなそうだよな。」

あたしはとくに何も言わなかった。

「貴方は誰なんです?」

「人に聞くならあんたが先に自己紹介するもんじゃない?」

この人、ただの不良と違う。

向こうに居る間抜けな4人とはオーラから違う。

あたしの危険察知レーダーがこの人に対して、

イカンと言っている。

「あたしは通りすがりの通行人Aとして下さい。」

とにかく、この状況を回避しなきゃだ。

「じゃあ、俺も便乗してBってことで。」

何だこの会話内容は!!

「まぁ、一つぐらい教えてあげてもいいけど。

それを聞いたら俺に何かくれる?」

何てズウズウしい男なの!?

「結構です。」

別にお前の正体なんぞ知っても何の意味も

ないしね!!

「釣れないなー」

「気持ち悪いのです。」

この人、さっきから人の体を何の了承も

出してないのに触りやがって。

穴に埋めて辱めでも受けろ!!

「てめぇ、百瀬!!」

その時、向こうの状況が180°変わった。

男の手が伸びてきて逃げようと思ったものの

捕まえられてそのまま口に手を当てられて、

無抵抗になったところを妖しく笑う白髪の

イケメン珍獣に足の間に閉じ込められた。

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