Hurly-Burly3 【完】

「水着はオープンしてたろうが。」

伊織君、下着と水着は違うのだ。

「あれはあれこれはこれです・・・」

すぐにちぃー君によってチャックを閉められたけどな。

乏しい体ですいませんよ。

泣けなしのCカップですよ。

でも、いいんです!!

美乳を目指すので大きさにはこだわりません。

「ここ鍵掛かってる。」

きょ、京様何を探ろうとしている。

机にもかかってなかったのに何でと

京様ビューティーフルフェイス。

「・・・それは封印したのです。」

それはアンティーク調の可愛いクマさん人形が

飾られたオルゴールでそれをマジマジと見るのは

いつぶりだろうか?

胸に残る想いを全部その中に詰め込んだ。

今も思い浮かぶ優しい声色と去り際のノイズ。

ふわりと面影を残すあの人を忘れるために

全ての想いを閉じ込めた箱。

「封印っておめぇついにそんな技習得したのか!?」

慶詩がお馬鹿さんで良かった。

気付かないで。

この想いは誰にも知られたくない。

あの日からずっと。

「日和ちゃん?」

「お茶でも飲みませんか?」

忘れた日は1日もなかった。

例え、努力をしたって忘れることなんて出来ない。

それを悔やんで落ち込むよりは心に呪文をかけ、

この想いを封印することを選んだ。

だから、どうかその呪文がとけないようにと

願うあたしに気付かないで。

「羊羹食いてぇ。」

いきなりベットからムクッと立ち上がるちぃー君。

「羊羹?あるよって何であるの知ってるの?」

さっきか。

トイレに行くとか言いながら冷蔵庫探りに行ったのね!!

ちぃー君のマイペースっぷりはもう諦めましょうか。



< 30 / 457 >

この作品をシェア

pagetop