Hurly-Burly3 【完】
隙を狙って取り返してあげるからね鋸ちゃん!!
「日和ちゃん、手伝うよ。」
馨君が何すればいいのかなって聞いてきた。
「え、馨君が鋸は駄目だよ!!
あたしが鋸やるんだ。」
馨君に鋸とか絶対にダメ!
似合わな過ぎて想像すら出来ないよ。
「お前、そんなに鋸好きかよ。」
「あたしの楽しみ取るな。」
サユはベンチで笑いながらこっちを見てた。
「ぎゃー、ちぃー君やめて。」
「ヒヨリン、ちぃーに飛びついた。」
「日和ちゃん、そんなに鋸の作業がしたかったんだ・・・」
「ひよこ、力強い」
「ヒヨリン、ちぃーから離れろ。」
ナル君に後ろから抱きつかれてちぃ君から離された。
「日和、良かったじゃない。」
サユは人事だと思って!
「良くないやい!」
拗ねちゃんになってやるぞ。
「でも、日和下書きしなきゃでしょ?」
「うっ、い、急いでるわけじゃないが。」
「いいじゃないの、使えるんだから使ってやりなさいよ。」
サユが言うとかっこよく聞こえるんだけど。
「し、仕方ないな。芸術的に一ミリ単位のズレも許さんからね。
ちゃんと線のところで切り落とすんだよ?
出来なきゃやり直しだからね。」
「ヒヨリン、厳しい。」
「あたしの楽しみを取ったんだから厳しくチェック
して文句言ってやるんだ。」
ユウヤと慶詩が腕を捲って木材を切り始めた。
ちぃー君からいつの間に奪ったんだ?
意外と強い力で取り上げられなかったというのに!
間近で2人を観察すると意外と手際が良くて、
ユウヤは豪快に切ってるけども慶詩は慎重派だった。
慶詩は手先が器用なのかもしれない。
料理も出来て大工仕事もできる。
「慶詩、いい旦那になるよ!」
「はぁ!?」
慶詩に思いっきり睨まれた気がする。
そんな、褒めてやったのに酷い。