Hurly-Burly3 【完】
心配するなですって?
何様よ!!
「あんたが一番あの子困らせそうじゃない!!」
田中がここにいたらきっとガタガタ震えて、
止めに来るだろうな。
「アイツが放せって言っても放す気はない。」
な、何故かしっくり来るような言い方。
日和が言うだけあって綺麗すぎる顔。
オレンジブラウンの髪がふわりと揺れる。
「大体、何で日和がいいの?」
他にいくらだって居るじゃない。
あんたたち顔はいいし、強いんでしょ?
別に日和じゃなくたっていいじゃない。
「お前が一番分かってるはずだ。」
日和の良さは誰よりも知ってるつもり。
だって、日和はあたしのたった1人の親友。
親友なんてよりも家族って言葉の方がずっと
いいのかもしれない。
「ぎゃああああああああ」
ポーカーフェイスで自転車を走らせてやってくる
日和は声を上げて自転車を爆走させたきた。
「日和?」
「サユ、急いで飛び乗って後ろからテロリスト
に追われてるの戦車に乗ってくれ!!」
「何言ってのよ。」
「いいから、一刻を争うんだ!!」
また、この子は。
「分かったわよ。」
自転車を爆走させる日和の薄い黄色の自転車の
荷台に飛び乗った。
「み、みんな、さらばだ!」
「何がさらばだてめぇ意味が分らねぇんだよ。」
「いいから、さらばだ!」
「はぁ?これどうすんだよ。」
「それは帰ってきたら何とかする。
とりあえず、今はテロリストに追われて
いる身で安全を確保するためにもここを
一時的に離れなきゃならんのだ。」
まったく意味がわからないこと言って。
それでも、最後の最後まで付き合ってあげるわよ。