Hurly-Burly3 【完】

ジョセフィーヌと一緒に大和さんが持ってきて

くれたお土産を開けていた時ガヤガヤとみんなが

リビングに入って来た。

「おめぇの家は迷路か!!」

「広くて掃除が大変なのよね。」

あたしだけだと1日かけても終らない。

週に来てくれるお手伝いさん(母さんが

勝手にお願いしている)がいつも隅々まで

掃除を手伝ってくれる。

「家にあんなでけぇー風呂初めて見た!!」

ナル君、キュートに顔を染めてますね。

「マーライオン初めて見たぞ!!」

ユウヤ、あれがマーライオンなのかは

あたしも不明である。

「ごめんね、兄ちゃんに付きあわせてしまって・・・」

「いや、中々楽しかったぞ。」

ユウヤ、それ慰めてくれてんの?

「変な兄ちゃんで本当にごめんなさい・・・」

兄ちゃんは一体何で出てこない?

ちぃー君が眉間にシワを寄せながら、

リビングに入って来た。

「ちぃー君、何かすごく機嫌が悪く

ないですか?」

あ、大和さん美味しいクッキー買って

きてくれたんだ。

「迷った。」

「実は方向音痴なんですか!?」

ちぃー君は方向音痴なのかもしれないと。

「夕飯前ですが、ちぃー君が大好きな

甘いものをあげましょう。」

クッキーを1枚ちぃー君の手の上に乗せる。

「・・・・急になんだ?」

ちぃー君、そう言いながらもまんざらじゃない

顔してクッキーの包装紙を空ける。

「ナル君にもあげちゃいます。」

すごく大和さんに会えて嬉しかったので、

テンションは上がってます。

ソウルがとても向上しているのです。

キッチンに舞い戻ってお鍋を温め直した。

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