Hurly-Burly3 【完】

アイツがひーちゃんの傍に居るからお前は

安心して自由の旅に出かけたのは知ってる。

頼りになるヤツだし、信頼に置けるヤツだって

ことは俺も保証出来る。

それなのに、アイツは俺にさえ何の断りもなく

勝手に消えた。

「違うよ、確かに2年前はずっと夜も眠れなく

なるほど心配したけど、大和も居たからひーちゃん

は1人暮らしにも不自由してないって聞いた。」

「じゃあ、どういう意図で戻ってきた?

お前が帰って来なきゃならなくなるほどのこと

が起きたってことだろ?」

力なく脱力する目の前の透真。

「俺が聞いたのはここ2・3年前でさ、

多分遅かったんだよ。」

「ちゃんと理解出来るような説明しろよ。」

お前の家が厄介なのは多少知ってる。

それで、お前がどれだけ考えたのかも

近くで見て来たんだ。

「俺はひーちゃんを幸せにしたい。」

昔からそればっかり言うのを聞いてきた。

「だけど、ひーちゃんは多分自分の幸せとは

正反対なことをする。」

7年もの間が今の透真を作り出したのか。

少し大人びたのか、思案することが出来たのか。

「俺はただ兄ちゃんと父さんが話してるところ

見ちゃってさ・・・」

悲しそうに鳩を見つめる透真はだいぶ大人っぽく

なったのかそうでないのか?

「 のことは信じてる。アイツしかひーちゃんを

幸せに出来ないって前にも思った。

でも、アイツが居ない今状況が変わった。」

何もかもが遅かったという透真。

「ひーちゃんに何かあるのか?」

透真の可愛い妹であって、アイツの一番

大事な子であるはずのひーちゃん。

俺だって可愛いと思ってる。

自分の妹みたいに思ってる。

紗友梨の大事な親友だからよりあの子は

可愛がってきた。

< 58 / 457 >

この作品をシェア

pagetop