Hurly-Burly3 【完】
宇宙人の手に渡ったら何て説明しよう!?
どうしよう、何でこんなものが宇宙を漂って
いたのだと責められても困るわ!!
「ねぇ、ひーちゃんその妄想癖がパワーアップ
してないか!?」
「兄ちゃん、邪魔しないで!!」
宇宙人の顔ってどんな顔なのか想像していたのよ!!
「ひーちゃん、寂しいこと言わないでよ。」
「くっつくな暑苦しいって言ってんじゃない!!」
目が人間の3倍も大きいことを予想しているけど、
それなら顔の半分が目になるよねー。
「あれ、ひーちゃんなんか匂うね。
誰か客人来てたの?」
兄ちゃんの嗅覚ジョセフィーヌ並!?
野生化した兄ちゃんはクンクンあたしの
匂いを嗅ごうとする。
「き、気色悪いっ!!」
青ざめるあたしに兄ちゃんはガシっと
ホールドしてあたしを抱きしめるとグイっと
顔を近づけた。
「いやー!!」
兄ちゃんが可笑しなぐらい顔近づけてきた。
「た、助けてっー!!
兄ちゃんに絞め殺される!!」
みんな目を見開いた。
「ふーん、ひーちゃんが機嫌いいと思ったら
大和来てたのか?」
兄ちゃんなんて嗅覚の持ち主なの!?
「兄ちゃん、キモい!!」
すごいキモいから離れてくれー。
「えー、ひーちゃん照れ隠し!?」
どうやったらそんなプラス思考になれるんだ!?
ある意味、すごい鋼のハートの持ち主だ。
兄ちゃんを蹴飛ばしてジョセフィーヌに
抱きついて自分の身の危険を感じた。
「それで、大和は何しに来たわけ?
まさか、ひーちゃんに会いに来たわけ
じゃあるまいな!?」
兄ちゃんは意外と鋭い勘の持ち主である。