Hurly-Burly3 【完】
そのまったり具合が良いねと思ったのも束の間。
「ヒヨリン、よっちゃん居ないだろ?」
ユウヤが胡坐をかいてソファーに座るのを横目に
ソファー汚さないでよと思った。
「そういえば、よっちゃんが居ないのは珍しいね。
何か、違和感を覚えた。」
よっちゃんのアフロを見ないとこの教室に来た
感じがしないのよね。
「それがな、よっちゃんに春が訪れそうなんだ!!」
ふむ?
「春って随分前に通り過ぎませんでしたか?」
桜の季節はもう何か月か前に過ぎ去ったはずだ。
「お前の脳内を検査に出した方がいいな!!」
慶詩ははぁーと盛大なため息を吐く。
「なっ、これでもIQ180はあるんだぞ!
正常値の値だ。」
「異常な値だろそれ・・・・」
慶詩がお前そんなに頭いい癖にどこを
間違えたんだよとか失礼なことをブツブツ言う。
「それで春とよっちゃんがどういう繋がりがあると?」
「美男が人生初告られたらしい。」
慶詩はももっちを手招きする。
「そうっすね。美男が3年の先輩に呼び出されて
ましたから決まりっす。」
ももっち、それは本当か!?
「それは赤飯を炊いてお祝いしなければ。
今日は小豆も買わないといけないじゃないか。」
「小豆?牡丹餅作れ。」
ちぃー君、小豆にだけ反応!?
確かに、そろそろお月見がやってくる時期では
あるから牡丹餅作るけどさ。
「わ、分かったからその目で見るな。」
ちぃー君の瞳は凶器です。
満足そうにまたたい焼きを食べるちぃー君。
あんにゃろう。
「でもさ、よっちゃんって普通にイケメンじゃないか?
今まで彼女居なかったんだっけ?」
アフロだけどイケメンだと思うよ。
よっちゃんは頭と怖がりのへタレを隠せば
そこそこモテるのではないかと。