Hurly-Burly3 【完】

ナル君と馨君と伊織君も後ろから現れる。

「えっ、私?」

美人さんに目をやると首を振る。

「そう、貴女に用があって。

少し、貸出お願い出来るかしら?」

黒髪のゆるふわパーマの美人さんはにっこり

営業スマイルを浮かべる。

「本ではありませんので。」

貸出とはあたしは図書館の本ではないぞと思い

ながら彼女の要望に応えるべくドアに近付くと、

「それでは、お借りします。」

彼女に強引に連れ去られた。

その彼女をよく見るとどこかで見たことが

あるような気がして2度見した。

「覚えているかしら?」

にっこりとした営業スマイルを崩さない。

それは正しくこの学校の代表者。

「貴女は、今学期から生徒会長に就任なさった・・」

神代和奏さんと言えばこの学校でも結構な

有名人だと言える。

この学校でもかなりの美人だと噂を耳にする。

「そうなの!」

両手を捕まれて目をキラキラさせる彼女は意外と

その外見とはギャップのある。

「ずっと、貴女とお話し出来る機会がないかと

伺っていたんだけどね、とっても忙しそうね?」

「へっ?」

「永瀬さんに少々話を聞いて貰っていたの。

立花さん、生徒会役員になって下さらない?」

まさかの申し出に面食らった。

「私がですか?」

「ええ、貴女にお願いしたいの。」

「えっと、その役に立ちませんよ。」

会長は何を考えているのか?

「いいの、貴女には1年書記という役職に

付いて貰うだけで特別な仕事はないから。」

そんなことがあっていいのですか?

「時期会長に貴女を指名したいと思っているの。」

それを聞いた瞬間失神するかと思った。

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