淫らな月
新しい友達
休み時間、宣言通り・・
彼が佐野さんたちを残して
私のところに来た・・
「彼女たちはいいの?
行ったっていいのよ
私は斉藤君と仲良く勉強するから・・
セイには必要ないでしょ」
彼は綺麗な顔をしかめて・・
「そういうこと言うんだ梅香は・・
いい度胸してるね・・
そんなに僕にいじめられたいの?
いじめられたほうが感じる?
ならいっぱいいじめてあげるよ
梅香ってM・・ふふ・・」
斉藤君がキョトンとして彼を見て
「添島君ってこういうキャラなの?
なんていうか…
エロオヤジみたいな・・」
「失礼なやつだな~・・
僕は何回もいけるぞ」
僕を中年のオヤジと一緒にするなよって
ぶつぶつ言ってる…
「セイ・・もうエロトークはいいよ・・
しゃべるたびに崩れていってるよ・・
セイのイメージが・・」
「僕のイメージ?って」
「外見だけなら王子様だよ・・セイは」
また顔をしかめて
「僕は白のタイツなんてはかないよ・・
目立って嫌だもの」
そして私の耳元で「梅香の好きなとこが」
・・て言う・・
私は真っ赤になってセイのバカっていうのが
精一杯・・
さっきの仕返し?意地悪・・
「ところで斉藤・・
わからないところあるの?一緒にやる?
梅香より僕の方が答えられると思うよ」
斉藤君は慌てて参考書を取り出す
「ここなんだけど・・」と言いながら
問題を指す…
セイは少し見て「これはね」て言いながら
式を書いていく
ここはこうやって説明する・・
優しく分かりやすく説明する
セイって素敵だなって眺めていると・・
「梅香・・見つめないでよ・・
ムラムラしてくるでしょ」
あ~残念・・素敵だと思ったのに・・
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