淫らな月
そしてそれから彼らはずっとよりそっていた・・
数か月後・・桜はなくなった・・
私は青にどこに埋めるか聞いた・・
彼は桜の木の下にしてほしいといった
私もそこがいいと思っていたので
早速桜の木の下に深く穴を掘って埋めた・・
黒猫はそのまま私の部屋に居ついた・・
この猫も高齢で桜が死んでからはずっと寝ているようだった
当然満月の夜も部屋にいる・・
私は満月の夜だけ猫をかごに入れそっと黒い布をかける・・
桜がこの部屋に来てからずっとしていること
彼らに見られたくない・・
兄に抱かれる私を・・
行為が終わった後
そっと布を取る私に青はいつもすまなそうに言う
「すまない・・私にはもうお前を助けてあげる力がない・・
あいつを呼ぶ力がないんだ・・許してくれ・・」
「大丈夫・・気にしないで・・」
そう言った・・
あいつを呼ぶ・・彼の事をいっているのか?
呼んでくれたところで私の事を助けてくれるとは思えない・・
あんなひどいことをした私に・・
それどころか彼は私を知らないだろう・・
寝ていたのだから・・

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