淫らな月
僕には君しかいない・・
初めて君を僕の部屋で見た時からかもしれない
探したんだよ・・こっちに帰るたびに
君の外見から狼族かなっと思って
高山博士の研究室にも行ったよ・・
あんな事情があったんだね・・
僕は君とは違うけど誘われるままに
色んな女と寝たよ・・
君とのことが忘れられなくて・・
君とだから気持ちよかったのか・・
女とならだれとでもか・・
僕がセックスが好きだからか・・
しばらく1、2年かな・・
そういう生活をしていたよ・・
でも君のことが頭から離れないのに
好きでもない女たちとしても虚しいだけだと気がついたよ
だから大地には戻ってきて欲しかった・・
美桜のところに
僕がいるせいかなって思った・・
青が二人をくっつけたんだ・・
恋人たちとしてね・・
どうやったかは分からないけど・・」
そして私を見る・・私の頬を撫でる・・
優しい顔で
私は彼の涙を親指で拭ってあげた・・
「梅香・・僕はもう君を離したくないんだ・・
僕が18になったら結婚しよう・・
できればこのまま連れて帰りたいけど」
私も離れたくない・・愛してる・・
「私もそうしたい・・でも」
「でも・・嫌なの?」
「そうじゃなくて・・狼族は短命なの」
「ああ・・知ってるよ・・でもそれは偶然かもしれない
遺伝との因果関係はないんだよ・・
梅香がそれで結婚を躊躇するなんて
ナンセンスだよ」
いつの間にか私も泣いていた・・
でもこれは嬉し涙・・今までのとは違う
「さあ・・シャワー浴びて・・続きするよ」
「続きって?」
また眉間に皺を寄せて
「何言ってんの?君は僕の童貞体験を
自分勝手に中途半端にしてるんだよ」
ひどいと思わない・・だから僕は色んな女とねるハメになったんだ
と勝手なことをブツブツ言っている
「最後まで君が僕にするんだよ・・
さあ行くよ」
また当然のように一緒に入ろうとする彼を止めて
別々に入ってもらった・・彼が最初で私は後
シャワーの後・・歯磨きをしたし顔も洗った
洗顔クリームは大地くんのを借りて・・
ソファーにバスタオルを巻いただけの彼・・
昨日の事を思うと顔が赤くなる・・
「やらしいなあ・・梅香は・・
想像した?昨日のこと?
もっといやらしいことしようよ・・
あっ・・してもらうんだ」
と意地悪なことを言う

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