淫らな月
4月の新学期、3年になって進路によってまたクラスが分かれた
私は2年まで理系のクラスだったけど
急遽3年になって文系の語学大学を目指すコースに変えた
これもアメリカに行って語学力が足りない事を認識した結果・・
新学期が始まって何日かして
朝のホームルームの時間・・
担任が転校生が来たと紹介があった
今頃?不吉な予感・・
ざわざわした教室が一瞬シーンとなった・・
「かっこいい~」
「すごいイケメン・・ハーフかよ」
私の席は一番端の一番後ろ
まだ彼の姿は見えなかったけど・・
やっぱり・・
嫌にあっさりしていると思ったんだ・・
卒業までいたいといった時・・
でも何・・あの微笑みは・・
爽やかすぎるでしょ・・
無駄にフアン増やしてどうするの?
私は彼の視線を感じながらも
フンと横に向いた・・
隣の斉藤君が「かっこいいよ・・高山さん」と話しかけてきた
無視するわけにもいかないから
「そうだね」と答えてたらきつい視線が・・
ついでに斉藤君に笑顔を振りまいてやった
フン・・セイなんか・・
でもこれからも会えることは嬉しい
それなのにセイなんか・・
休み時間に女の子に囲まれてる・・
にやけて嫌な感じ・・
美桜ちゃんからメールが・・一緒に帰ろと
もう帰る・・女の子達とどっかに行けば・・
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