生徒会長の裏の顔
周りを見ると、佐原君と夏実ちゃんは競技中。
なるほど、本性丸出しだ。
「わかりました」
私はまず、整備委員のもとへ向かった。
「火薬足りてる?」
「それが足りなくて!持ってきてくれないか?
西側の倉庫にあるから」
量を聞いてから、倉庫へと向かった。
***
倉庫に近付くと、人の声。
「お前のせいで負けてんだよ。足引っ張ってるなよ」
「ちゃんとやれよなー」
その後に何かを殴ったような音と、人の咳き込む声。
笑い声が小さく聞こえた。