生徒会長の裏の顔


周りを見ると、佐原君と夏実ちゃんは競技中。


なるほど、本性丸出しだ。


「わかりました」


私はまず、整備委員のもとへ向かった。


「火薬足りてる?」


「それが足りなくて!持ってきてくれないか?
西側の倉庫にあるから」


量を聞いてから、倉庫へと向かった。


***
倉庫に近付くと、人の声。


「お前のせいで負けてんだよ。足引っ張ってるなよ」


「ちゃんとやれよなー」


その後に何かを殴ったような音と、人の咳き込む声。


笑い声が小さく聞こえた。


< 40 / 115 >

この作品をシェア

pagetop