生徒会長の裏の顔


放課後、私は沢中君に声をかけた。


「私、沢中君のこと嫌いじゃないけど好きでもない。

ていうより、好きとか嫌いとか言えるほど、沢中君のこと知らない。
ごめんなさい」


私は、頭を下げた。


「…だったら、試しで付き合ってみない?」


「試し?」


「そう。
俺のこと知らないから付き合えないってことだよな?
だったら、知るために付き合ってみないか?」


なるほど…。
思わず感心。


「でも、好きにならない可能性もあるよ」


「それでもいいよ」


沢中君は楽しそうに笑った。


変わってるな…。


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