ブルーブラック【番外編】


「姉ちゃん、これからどうすんの?」
「あ、智さんが、お父さん達といていいって!椿は?」
「···ふーん。じゃあオレも一緒に行くかな」


頬を薄ら紅く染め、無邪気に笑う姉·百合香を見て椿はなんだか気分が晴れない。

智の白い車が百合香達に近付くと徐行して運転席のウインドウを下げた。


「それでは、今日はありがとうございました。また改めましてご連絡致します」
「じゃあ明日の夜に帰ります」
「ああ、ゆっくりしておいで」


椿は智と百合香のやりとりを横で見て、嫉妬する。
そして子供のようにあてつけで智の車が動き出したところで、『危ない』と百合香の肩を抱いて寄せた。

勿論、わざと智と目を合わせて――。


「あ、椿ありがと」
「オレ、車で来たから皆で移動しよう」


椿はワンボックスの黒い車を動かして、家族3人を乗せて出発した。


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