一生を捧げた人
父は兄を連れて
母は私を連れていった。
父と兄は今住んでる家に住み、母と私は小さな古いアパートに住んだ。
父と別居を始めてから数週間が経ち、専業主婦だった母は私を養うために昼はパート、夜はスナックとして働くようになり前までしなかったタバコも吸い始めて、酒も毎日何本も飲むようになってしまった。でもそんな母を嫌いにはなれなかったのだ…もちろん父も
ただ私は現実から逃げたかってるだけだったのかも知れない。家族は本当にバラバラになり、自分の居場所さえなくなってしまった。
そんなある日
何でか知らないが私を殴って蹴ってきた。
『あんたなんてね、生まれてこなくてよかったんだよ役立つは邪魔だから消えて』
今まで我慢していたイライラが爆発した。
『私だって好きで生まれたわけじゃないから!私なんて死ねばいいんだね』
『そうよ。死んじゃえばいいのよ、邪魔。見ててウザイのよ!!』
そういって母は鼻笑いした私は誰にも必要とされていない。誰にも愛されていないんだ。邪魔な存在だったんだ。私はお母さんの邪魔だったんだね、ここに居ちゃいけないんだよね。

私は大きめのバックを持ってきて、服など大事な物を詰め込んだ。そして家から出ようとした。
家から出ようとしたら母は私を止めてくれるだろう…そう思っていたのに、私になんか目もくれずタバコを吸いながらテレビを見ていた。
やっぱり私はいらない子なんだね。そう思い私は家をでた。もちろん行く場所なんてなかった…目的なんて1つもなかった。
家を出て夜の街を歩いていたときだった。
1人の男の人に声をかけられた。『君、中学生?こんな遅くになにしてるの?お兄ちゃんと一緒に遊ぼう』私は始め怖かったが、もう何が何だか分からず声をかけてきたお兄ちゃんについていってしまった。
お兄ちゃんと行った先は
ラブホだった。
部屋に入ると私は服を脱がされ、ベットに押し倒されたのだ。そして男の人のあそこを私の性器に入れられた。気持ち悪くて吐き気がしてきて、私の処女は失われた。前みたいにきれいな体ではなくなってしまったそれは誰のせいでもない…私がついてこなければよかったんだ…
すべて自分のせい。

私は急いで脱がされた服を着て、部屋から出ていった
自分が自分じゃなく居られなくなるようで怖かった。そして私は真っ先に向かったのは家だった。







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