言葉にすれば
―悠布―

「そうだね・・・。」

彼女の諦めたような声に、おれは愕然とする。


『嶋田くんと別れたくない』


そうとでも言ってくれれば、おれは変わったかもしれない。


揺らいだかもしれない。



でも、彼女はおれと別れたかったんだ。



そう、思うことにした。





「じゃあな・・・。」

おれはそう言うと、夕焼けに向かって歩き出す。



振り返りたいのを抑えながら。



泣きそうなのを、こらえながら――――。
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