やわらかな夜
「お待たせー」

理人さんは助手席に座ると、俺にマックの紙袋を渡してきた。

「ありがとうございます」

俺は理人さんの手からそれを受け取った。

「飲み物はコーラにしちゃったけど、よかった?」

「ええ」

俺は紙袋を開けると、ハンバーガーを取り出した。

食欲をそそる匂いに、グーッと腹の虫が鳴った。

全く、素直なもんだ。

「うん、うまい!」

理人さんはすでにハンバーガーを頬張っていた。

俺もハンバーガーの包み紙を開け、1口かじった。
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