やわらかな夜
時計に視線を向けると、10時を差していた。

「早いな、今日は」

俺は時計を見ると、呟いた。

いつもは俺が寝た頃に帰ってくるのに。

こんな珍しいこともあるんだなと思いながら、俺はあかりを迎えに玄関へ向かった。

「おかえり…」

その瞬間、俺は固まった。

「あ…ただいま」

あかりが俺に気づいたと言うように言った。

俺は…あかりの格好に戸惑っていた。

あかりの格好は、胸元がざっくりと開いた黒いドレス姿だった。

スカートの部分にはスリットが入っていて、そこから出ている白い脚が艶めかしくて美しかった。
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