モルフェウスの誘惑 ※SS追加しました。
「どうぞ」
美雨は岡崎とあとの二人にも
珈琲の入ったカップを置くと
自分もその場に腰を降ろした
「あっ、美雨さんすいません
お砂糖と、ミルク両方入ってますよね?
さあ、皆さんもどうぞ
ちょうど、ご連絡頂いたとき、例の人気のドーナツ店にいたものですから、遠慮なさらずさぁ…」
甘いものに目がなく
久しぶりのお気に入りのドーナツに
さっそく手をつける神村
「懐かしいなぁ、
これ、よく食べてましたよ」
「そうですかぁ、僕が今、食べてるのも
お薦めなんですよね
いやぁ、そんなに喜んで頂けるとは
買ってきた甲斐がありますよ
どうぞどうぞ!」
相変わらずの岡崎に対し
少しイラついた感じで美登が言った
「っで、そのどうなんですか?
さっきも動けるかどうか解らないって
一体、どうなってんですか?
岡崎さん、ちゃんと聞いてます?
それと、クリーム」
「クリーム?」
首を傾げる岡崎に
美登が自分の口元を指差す
「あっ、ああ~
僕、いつもこうなんですよねぇ
必ず、これ食べるとこうなるんですよ
彼女でもいれば
スッて取ってパクッて
いや~あれ、憧れますよ」
「岡崎さんっ」
美登が珍しく余裕なさげに言う
「どうも、すいません、
えっと、手紙の件ですよね?」
岡崎は紙ナプキンで口元を拭くと
真面目な顔で話し出した
「確かに僕が見ても
警戒すべきです
ただ、前回の事件から
期間がそれなりに過ぎていることと
それ以来、特に何も起こっていない事から、
現時点では警察は動けないです」
「だ、だけど、今、岡崎さんも
警戒すべきって」
ドーナツを食べ終わった神村が
口元を拭きながら
焦った物言いをする
「神村さん?でしたよね
オーナーの
勿論、僕みたいな新人ですら
怪しい感じがするのは解ってるんです
ただね
これ、実に上手いんですよ
解ります?
これね、この文章、
全く通りすがりの人に
見せたとして
一体、何人の人が怪しいと思います?
思わないですよね、恐らく
むしろ、好意的な手紙だと
そこなんですよ
僕個人としては、警戒すべきって
思っても、この内容では
組織は動かせないんですよ
万が一、本当にただの好意的な手紙かも
しれませんからね」
一通り、話すと岡崎は
「美雨さん、珈琲のお代わりいいっすか?」
と、またいつもの調子に
戻って言った
美雨は岡崎とあとの二人にも
珈琲の入ったカップを置くと
自分もその場に腰を降ろした
「あっ、美雨さんすいません
お砂糖と、ミルク両方入ってますよね?
さあ、皆さんもどうぞ
ちょうど、ご連絡頂いたとき、例の人気のドーナツ店にいたものですから、遠慮なさらずさぁ…」
甘いものに目がなく
久しぶりのお気に入りのドーナツに
さっそく手をつける神村
「懐かしいなぁ、
これ、よく食べてましたよ」
「そうですかぁ、僕が今、食べてるのも
お薦めなんですよね
いやぁ、そんなに喜んで頂けるとは
買ってきた甲斐がありますよ
どうぞどうぞ!」
相変わらずの岡崎に対し
少しイラついた感じで美登が言った
「っで、そのどうなんですか?
さっきも動けるかどうか解らないって
一体、どうなってんですか?
岡崎さん、ちゃんと聞いてます?
それと、クリーム」
「クリーム?」
首を傾げる岡崎に
美登が自分の口元を指差す
「あっ、ああ~
僕、いつもこうなんですよねぇ
必ず、これ食べるとこうなるんですよ
彼女でもいれば
スッて取ってパクッて
いや~あれ、憧れますよ」
「岡崎さんっ」
美登が珍しく余裕なさげに言う
「どうも、すいません、
えっと、手紙の件ですよね?」
岡崎は紙ナプキンで口元を拭くと
真面目な顔で話し出した
「確かに僕が見ても
警戒すべきです
ただ、前回の事件から
期間がそれなりに過ぎていることと
それ以来、特に何も起こっていない事から、
現時点では警察は動けないです」
「だ、だけど、今、岡崎さんも
警戒すべきって」
ドーナツを食べ終わった神村が
口元を拭きながら
焦った物言いをする
「神村さん?でしたよね
オーナーの
勿論、僕みたいな新人ですら
怪しい感じがするのは解ってるんです
ただね
これ、実に上手いんですよ
解ります?
これね、この文章、
全く通りすがりの人に
見せたとして
一体、何人の人が怪しいと思います?
思わないですよね、恐らく
むしろ、好意的な手紙だと
そこなんですよ
僕個人としては、警戒すべきって
思っても、この内容では
組織は動かせないんですよ
万が一、本当にただの好意的な手紙かも
しれませんからね」
一通り、話すと岡崎は
「美雨さん、珈琲のお代わりいいっすか?」
と、またいつもの調子に
戻って言った