日々

空良
「雅紀!!お兄様って呼んでいいか+!?」


雅紀
「却下」


空良
「じゃあ、アニキ!」


雅紀
「論外」


空良
「えー…、じゃあ何て呼べばいいんだよ。
ハニーとかは嫌が―――」


雅紀
「問題外」


空良
「まぁ、ハニー呼びは
流石に無いから心配すんなって!
俺が言うとか気持ち悪いし」


美夜
「美夜も嫌。兄ちゃんが気持ち悪いとか最悪」


空良
「あぁ!?」


美夜
「なにさ!?」


葵炬
「騒ぐなアホ兄妹。一回死ぬ?」


空良 美夜
「「ごめんなさい」」



音楽仲間の蔭の強者は、きっと葵炬だ。


俺もつい従妹だからと、
甘やかしてしまうし。


あの2人は凄んだ葵炬に逆らえないし。



そしてそんな葵炬の母親に、



「くっはー!!雅紀いつからそんな子に…!!
後ろに薔薇がっ!!薔薇が見えるっ!!
この罪作り目っ!!なんとまぁっ!!
見ちゃ教育に悪い。うひゃ〜」



ついていけない俺もいる。



…何が見ちゃ駄目だ。
その目元にある手は何の役割も
果たしてねぇぞ。


ガン見じゃねーか。おい。



雅紀
「あの人いつ来たの…」


葵炬
「さっき。僕達が騒いでる辺りから」


雅紀
「あ、そう…」


俺の周りに一般人はいないのだろーか…?


里桜 美桜 慎也 美樹 杞菜美
「「「私(俺)達は一般人だ」」」



雅紀
「あ、ヤベ。幻聴が聴こえる」




*END*



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