ガラスダマ


すると頭にきたのか、急に席を立ちあがってあたしの目の前に立ちはだかった。


驚いてあたしも身構える。


フーッと大きな鼻息を立ててから笑いながら言い放った。


「見てろよ、絶対俺を好きにさせてやる」


だと。

こいつは本当に周りの目というものを気にしないのか。


鼻で笑うあたしと、ポカンとする珠やクラスメイト。


より一層面倒な日々が訪れそうで、気が重くなるのと同時に何故か肩の力が抜けた。


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