ガラスダマ
看病人


あんな宣戦布告をしておきながら、高橋は特別何かをしてくるわけではなかった。

ただ一つ変わったのは、お昼の時間に一緒に食べるようになったことくらいかな。

一緒に食べるといっても、高橋が勝手にあたしのそばにきて黙々と食べているだけ。


ただ、それを喜んだのは珠。

毎日毎日高橋に人懐っこく絡んで行く。


他の人には適当なのに、高橋も何故か珠とは楽しそうに接していた。

その理由を珠がいないときに聞いてみたけど、自分にも分からないんだと。


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